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放射線科

当院の放射線科の紹介です。

Radiology section

放射線科の紹介

放射線科スタッフは診療放射線技師9名、助手1名の10名で構成され、地域の中核病院として夜間休日の救急を含め24時間体制で撮影を行なっています。

装置の構成は一般撮影3台、乳房撮影(マンモグラフィ)、X線TV2台、CT、MRI、血管造影、RI、骨密度測定、歯科用撮影2台、ポータブル3台、オペ室イメージ2台となっています。

又、秋田県内では2番目となる医療被ばく低減施設認定を取得し、医療被ばく低減につとめています。

一般撮影

一般的に「レントゲン撮影」と言われるものです。

当院では、最新のFPD(フラットパネルディテクタ)を使用したデジタルX線装置が導入されています。従来の装置よりも少ないX線量で撮影ができ、画像も数秒で表示されるため、迅速に検査が行えます。おもに胸腹部や全身の骨の撮影に使用しています。

歯科用撮影

当院では歯科領域専用の撮影装置を導入しています。

歯科用フィルムを用いて、歯に関する病変や歯周組織の病変などの観察を行います。さらに、歯顎全体を1枚の画像で観察するパノラマ撮影や矯正歯科診断用の頭部X線規格撮影(セファロ)なども行っています。

X線TV

多目的デジタルX線TV診断装置を導入し、2台のデジタルTVシステムを用いて、食道、胃、大腸などの消化管撮影や内視鏡を併用した胆道系の検査や治療も行っています。また、骨折の整復や神経根ブロック、脊髄腔造影、人間ドックなど幅広い分野にも用いています。画像もデジタル化によって、高画質かつ低線量の画像を瞬時に出せるようになりました。

乳房撮影(マンモグラフィ)

乳がんの診断には、乳房撮影(マンモグラフィ)が欠かせません。乳房を挟んで圧迫して撮影することで、触診ではわからないような病変も描出できます。

最新の乳房撮影装置を導入し、以前より検査時間が短縮され、被ばく線量も低減されました。また乳房を立体的に撮影するトモシンセシス撮影が行えるようになり、乳腺の中にある病変がより発見しやすくなります。

当院では日本乳がん検診精度管理中央機構の検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師の認定資格を持った技師が撮影をしています。

骨密度測定

全身用骨密度装置で腰椎や股関節などの骨密度を測定しています。検査時間は20分ほどかかりますが、骨粗鬆症などに対してより正確な測定ができます。

ポータブル撮影

FPDポータブル装置3台を用い救急処置室や病室、オペ室などで迅速な撮影対応を行っています。

オペ室イメージ

2台のイメージ装置を用い整形外科での骨折の手術や泌尿器科での透視など、さまざまな科における手術のサポートを行っています。

CT

CT(コンピュータ断層撮影)とは、X線を利用して体の断面を撮影し画像化する装置です。当院のCTは80列検出器と0.35秒回転のヘリカルスキャンにより、広範囲を高分解能で撮影可能です。当院の装置にはDeep Learning 再構成技術が搭載され、より高画質、被ばく低減に貢献しています。

また、様々な方向の断面図や脳、心臓、下肢など骨や血管の3D画像を作成することができます。検査時間は部位によって変わりますが、5~30分程度です。

MRI

MRI(磁気共鳴画像)検査とは、強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮像する検査です。組織のコントラスト描出に優れているため、さまざまな病巣を発見することができ、特に頭部や脊椎疾患の診断に威力を発揮します。また、X線を使わないため被ばくの心配もありません。

しかし、強力な磁石を使用しているため金属類は持ち込めず、一部の体内金属装着者は検査できません。検査時間は部位によって変わりますが、20~60分程度です。

血管造影

造影剤という薬を血管に注入しながら専用の装置で撮影し、病変の有無や診断、治療を行います。

検査部位は、頭部、心臓、腹部、下肢など全身の血管を撮影します。高性能のFPD(フラットパネルディテクタ)を搭載しているため、高画質かつ被ばくを低減できるようになりました。検査時間は検査の種類にもよりますが約1~2時間程度です。

RI

RI(放射性同位体)検査はシンチグラフィーとも言われ、特定の臓器に集積する放射性医薬品を注射し、体の外側から専用のカメラで検出し画像とします。

当院では脳や心臓、全身の骨や腫瘍などを診断する検査が主流ですが、最近では認知症診断に対する検査(ダットスキャン)も増加傾向にあります。検査時間は20~30分程度ですが、検査によっては注射から2時間ほど経ってから撮像するものもあります。